◎リーグワンDivision1戦力分析~埼玉パナソニックワイルドナイツ編

どうもこんにちは、スシ丸です。来るリーグワン2024-2025シーズン開幕に向け、1日1チーム、全12チーム各チームの戦力分析、2日目。読んでリーグワンの楽しみな点、期待する選手、期待する成績、等一つでもそういった視点が増えていれば幸いです。

話す順番として、

①昨季のリーグ戦、プレーオフトーナメント結果

②所属各国代表選手

③昨季からの主要離脱・加入メンバー

④予想スタメン 

⑤プレシーズンマッチ結果 の順に見ていきます。

①昨季成績→リーグ戦16勝0敗 プレーオフ準優勝 

ワイルドナイツは昨季日本代表の堀江、内田、両選手が引退を発表し、前年クボタに敗れた雪辱を晴らすべく王座奪還を掲げシーズン無敗の16勝でプレーオフに進みました。しかし、モウンガ有する東芝に最後の最後痛恨のフォワードパスで逆転ならず(今でも悔しい)。2年連続の準優勝となりました。

②各国代表選手

PR 稲垣 啓太 ヴァルアサエリ愛 クレイグミラー

HO 坂手 淳史

LOルードデヤハー

FL ベン・ガンター 福井翔大

LO/FL/No.8 ジャック・コーネルセン

SH 小山 大輝

SO/FB 山沢 拓也

CTB ディラン・ライリー ダミアン・デアレンデ ヴィンス・アソ

CTB/WTB 長田 智紀

WTB マリカ・コロインベテ 竹山 晃暉

FB 野口 竜司

改めて堀江、内田選手が抜けても主力は錚々たるメンバーです。今季はここに移籍&若手がどこまで押し上げられるかが優勝へのカギになりそうですね。

③昨季からの主要離脱・加入メンバー

離脱→ 堀江翔太(引退)内田啓介(引退)松田力也(トヨタV)マークアボット(三重H)

加入→ ジョシュアノーラ(花園L)ヴィリアミ・カイポウリ(三重H)タニエラ・ヴェラ(東洋大)

離脱組からは、引退の2人の存在はもちろん、不動のSOだった日本代表の松田選手が移籍した事で、直接的には豪華なメンバーがスタメンには並びますが、控え組に変化があります。よって今年はリザーブメンバーの下からの突き上げがどこまでかかるかが、かなり重要になってきます。また、山沢拓也選手をSOで使うのか、それともFBで使うのかはかなり難しい問題で、①SO山沢弟-FB山沢兄、②SO山沢兄-FB野口、③SO山沢兄-FB弟、④SO弟-FB野口 の4パターンどれでも可能で、どれもが魅力的です。一方、昨年までの安定したプレーメイクができるかと言われると、難しいとも感じています。推しチームのファンとして、プレーオフには行けると思っていますが去年までのように確実に決勝にいけるだろうという安心感は無く、今年は我慢の年になるのではないかと思っています。むしろこの予想を裏切ってほしいです。

一方新戦力としてカイポウリ、ジョシュアノーラが移籍加入。ワイルドナイツは移籍組をあまり取らないチームだけに驚きました。コロインベテの控えとしてWTBとFB枠でノーラ、コーネルセンもLO枠で登録なので、No.8登録のカイポウリが開幕スタメンあり得るかもしれません。

総じて、チーム力は落ちておらず、4強に入る実力は確かで優勝を願っています。が、絶対的SO移籍の影響は小さくはないと考えています。安定したパフォーマンスにどれだけ早く近づけるかが肝です。

④予想スタメン 期待メンバー

デヤハー選手は年明けの復帰、それまではNo.8カイポウリ、LOコーネルセンを予想しています。また山沢(兄)、弟、野口、コロインベテのBK3誰を置くか問題は、ロビーHCがかなり選手の負担を意識しているように感じられる選手起用をしているので、長田選手をCTBの控えにするなど色々と試していくでしょう。注目する選手は竹山選手。オーストラリア留学でフィジカル強度の高い中での身体の使い方、スキルを習得しレベルアップした彼のプレーに注目です。

⑤プレシーズンマッチ結果

サインプレーの少なさや交代選手枠の多さ、代表クラスの不在などもあるのであくまで参考程度に。

〇勝利 ●敗戦 (2-3)

第1戦 vsキャノンイーグルス 〇35-33(前半14-19 後半21-14)

第2戦 vsクイーンズランドレッズ ●29-59(前半17-35 後半12-24)

第3戦 vsクイーンズランドレッズ ●28-42(前半14-24 後半14-18)

第4戦 vs三菱重工相模原ダイナボアーズ ●21-45(前半07-26 後半14-19)

第5戦 vs豊田自動織機シャトルズ愛知 〇55-28 (前半31-14 後半24-14)

日本代表含めた各国代表に参加する選手が多いのもあり、ベストメンバーでの試合はまだなく、その点は他チームよりも遅れています。プレシーズンで見えてくるのは新人や若手らリザーブとしてチームを勢いづける役割の彼らがどこまで戦えていたかです。レッズ戦ではDFにまだ難があるようにも見えましたが、これがどう改善してくるのかが楽しみです。

まとめ

移籍・加入者数は少なかったワイルドナイツですが、今期優勝できるかは下からの突き上げがどこまであるかにかかっていると思っています。とはいえもちろんリーグワンの中でも個々のスキル、チーム力共に抜きんでており、間違いなく今年もその実力をいかんなく発揮してくれるでしょう。

蛇足 ~理念、スローガン、チームスピリットetc~

ワイルドナイツ、それは”夢、追う者たち”の象徴

パナソニックラグビーチームは、その戦歴、愚直一徹なプレースタイル、プレーヤーの経歴等から、“野武士軍団”という異名を頂戴して参りました。このような異名は、トップリーグ参加チーム中、唯一、授かってきた名誉です。
トップリーグのスタートを機に、私たちがチーム名に込めた想いは、何人をも圧倒する肉体的強さと、何事があっても砕けぬ精神的強さをもって『夢の実現』に挑み続ける“夢、追う者たち”の象徴として、また次代を担う子供たちのあるべき姿をイメージし、野武士軍団「パナソニックワイルドナイツ」と命名しました。※世界各国、4000件を超える一般公募により決定。(公式より抜粋)

スローガン Keep the Dream Alive

直訳すると「夢を活かし続ける」ですが、意味合い的には夢を追う事を諦めない事、その為に努力を惜しまない事が込められていると思います。公式では、何人をも圧倒する肉体的強さ、何事でも砕けぬ精神的強さを持って夢の実現に挑み続ける「夢を追う者たち」の象徴、また次代を担う古語も立ちのあるべき姿をイメージして命名したそう。