◎リーグワンDivision1戦力分析~横浜キヤノンイーグルス編
どうもこんにちは、スシ丸です。来るリーグワン2024-2025シーズン開幕に向け、1日1チーム、全12チーム各チームの戦力分析、4日目。本日は個人的に期待1番プレシーズンマッチ観ていてワクワクしたランキング1位のキヤノンイーグルスです。読んでリーグワンの楽しみな点、期待する選手、期待する成績、等一つでもそういった視点が増えていれば幸いです。
話す順番として、
①昨季のリーグ戦、プレーオフトーナメント結果
②所属各国代表選手
③昨季からの主要離脱・加入メンバー
④予想スタメン 注目メンバー
⑤プレシーズンマッチ結果 の順に見ていきます。
①昨季成績→リーグ戦10勝6敗 プレーオフ4位
昨季イーグルスはチームの要でもあったカテゴリーCのデクラーク、クリエルら2人を怪我で欠いてしまい、(諸所原因はあると思いますが)思うように結果が出せませんでした。特に昨季からより個人のDF力が重要なDFシステムに変更したそうですが、結果としてタックル数はディビジョン1最小で、効率的なDFシステムが構築できていた一方、失点数が1試合平均28点で課題です。ここを今季改善できれば創部21年目にして悲願の優勝も見えてきそうです。
②各国代表選手
PR 岡部 崇人
FL ビリー・ハーモン
No.8 シオネ・ハラシリ
SH ファフ・デクラーク
SO 田村 優
SO/FB 小倉 順平
CTB 梶村 祐介
CTB/WTB ジェシー・クリエル
現役代表選手こそ多くはありませんが、HO庭井、中村、LOコーマック・ダリー、マシュー・フィリップ、トム・ジェフリーズ(いずれも2m over)、No.8マフィ、SO武藤、UtilityBKブレンダン・オーウェンとかなりの実力者が揃っています。沢木HCの”らしさ”なのか金銭的制約からか、キャノンは登録47名のカテゴリーB、Cのメンバー7名全員の年齢、経歴がかなり良く必要なポジションに適切な補強が行われている印象があります。その為、カテB.Cの稼働率はかなり高く、コストに見合った投資になるだろうと見ています。カテBCの費用対効果(稼働率、言っちゃえばコスパ)は事業化を目指すリーグワンの方向性からもかなり重要で、今季シーズン終了まで数字を追いかけてみようと思います。
③昨季からの主要離脱・加入メンバー
離脱→ マックス・ダグラス(Wales) コーバス・ファンダイク(引退) ローハン・ヤンセ・ファンレンズバーグ(仏)イノケ・ブルア(神戸) エスピー・マレー
加入→ 武藤 ゆらぎ(東海大) ゴールディング光士(豪) コーマック・ダリー(豪)ビリー・ハーモン(NZ)古川 聖人(トヨタV) ブレンダン・オーウェン(ENG)
離脱組からは、主力級のLO(FL)2枚とCTB,WTB、FBが各1枚ずつ離脱。それに合わせてLO、FL、FBを補強。CTBは梶村選手とクリエル、タカヤワもおり、ブレンダン・オーウェンを持ってきてもいいので大丈夫でしょう。そして加入組で何より光るのはSO武藤選手。田村選手の元、めきめきと力をつけているように見えます。実際、プレシーズンマッチでのラインコントロールは素晴らしく、(キャノン全体としてのFW、BKの連動が良かったこともありますが)アイルランドを彷彿とさせるようなATで、言い過ぎかもしれませんが、ジョナサン・セクストンぽさを感じました。
またもう一人期待するのがオーストラリアから加入、188㎝、125㎏の恵まれた体格を誇るPR、弱冠21歳のゴールディング光士選手です。オーストラリア高校代表に選ばれた経験もありながらカテゴリーAということで、期待しかありません。キャノンには岡部選手含め見本となる先輩も多いので、存分に吸収し力をつけ、将来はオペティ・ヘル選手のようになってほしいです。
全体としては今季も十分に実力、バランス共に優れたチームですので、上位に食い込んでくるのは間違いないでしょう。沢木HCのスペシャルサインプレー、通称”沢木スペシャル”には今季も注目です。
④予想スタメン 注目メンバー
カテゴリーAの選手が多く、層も厚い分どうとでも組めるのが強みかもしれません。実際、プレシーズンマッチではマフィ選手の6番起用もしており、どんなラインナップで当日来るか楽しみです。武藤選手スタメンの場合、控えから田村選手出てくる安心感凄いですね。唯一、BK3のサイズとキック力は(176,167,172cm)懸念点に挙げられるかもしれません。注目はもちろん10番SOの武藤選手。未来の日本代表候補として、ルーキーらしからぬプレーでリーグワンを盛り上げてほしいです。
⑤プレシーズンマッチ結果
サインプレーの少なさや交代選手枠の多さ、代表クラスの不在などもあるのであくまで参考程度に。
〇勝利 ●敗戦 (4-1)
第1戦 vs江東ブルーシャークス 〇69-19(前半24-19 後半45-0)
第2戦 vs花園近鉄ライナーズ 〇67-7(前半14-7 後半52-0)
第3戦 vs静岡ブルーレヴス 〇52-33(前半21-28 後半26-0)
第4戦 vsブラックラムズ東京 〇48-14(前半10-7 後半38-7)
第5戦 vs東芝ブレイブルーパス ●24-28 (前半10-14 後半14-14)
代表活動で抜けているのがPRとCTBの分、チームとして連動したアタックは積み上げられてきていると思います。プレシーズンマッチで見た流れるようなアタックが出始めるとどのチームでも止めることは難しく、文句なしに良い準備はできているのではないかと思います。あとは怪我無くシーズンを戦えれば…
まとめ
沢木HCのもと、少しずつ実力を上げてきているイーグルス。今年こそ決勝進出、そして優勝へ向けそのポテンシャルとメンバーは揃い始めています。正直プレシーズンマッチのアタックを見ただけで今季のイーグルスの試合を観るのが楽しみなところ。スローガンでもある、Exciting and Quality rugby を体現するようなアタックにDF力がついてこれば鬼に金棒です。
蛇足 ~理念、スローガン、チームスピリットetc~
2024-2025スローガン -共に超える-
今年のスローガンは「共に超える」 去年ポストシーズン到達できなかった決勝に行き、そして優勝するという強い意志をサポーターと「共に」持ち、進んでいく意。
読んでいただきありがとうございました!明日はコベルコ神戸スティーラーズ編。それでは!